コラム

CDが売れない時代にCDを買うことについて

 

日頃から新しいバンドを探すのが趣味になっていますが、中でもダントツで新しいバンドを発見するのはタワーレコードでの視聴です。

しかし地元のタワーレコードはかなり小規模なためメジャーなCDしか置いておらず、はっきり言ってバンドを開拓するには程遠い状態です。そこで2~3カ月に1度のスパンで少し離れた大型店のタワーレコードに遠征し、半日かけて色んな音楽を視聴しまくるのがもはや「娯楽」と化しています。

 

しかしそこで1つ問題があります。

それはさすがに半日ずっと立ちっぱなしだと後半になるとかなり疲れてしまうため、丁寧な視聴から遠ざかってしまうことです。

「うーん、これはこれ以上聞かなくていいかな」とものの30秒程度でヘッドフォンを元の位置に戻してしまうこともしばしば。もちろん短時間でも良いと思った音楽は1曲目⇒2曲目⇒3曲目⇒・・・と聞き進める事が大半になりますが、それでもやはり判断基準がかなり「厳しめ」になってしまいます。

 

これではいけないと最近では一度に半日タワーレコードを回る事を止めて、2回に分けて聞きまわる方針をとっていますが、それでもやはり後半に効く音楽の評価は厳しめになってしまっています。いわゆる漫才グランプリM‐1の「後から漫才をやるコンビは相対的な評価になるため絶対的な評価ができない」状態と同じです。

 

しかしこれではいけないと思いつつも半ばあきらめています。

 

これがもし週に1回でもタワーレコードに通う事ができるのであれば余すことなくあらゆる音楽を視聴できるでしょうが、限られた時間の中で良い悪いの判断をしてしまうのはもう仕方ありません。

それに本当に自分が好きだと思えるバンドならば、たとえその場で視聴できなくても次のCDをリリースするタイミングで視聴したり、YouTubeで他のバンドを視聴している時におすすめとして自動再生される可能性もあります。

 

ただそう割り切っていてもCDを買った後にこう思う事もあります。

「このCDは買う必要はなかったな・・・」と。

 

実際にタワーレコードのあの時あの場所で視聴するとかなりの衝撃を受けた音楽でも、いざ自宅に帰って聞いてみると軽く後悔する経験も1度や2度ではありません。

でもこれは決して悪い事とは思いません。むしろこの判断を誤ることこそ醍醐味だと思うんです。

 

こちらを見てください。

日本レコード協会

日本レコード協会

これは日本レコード協会が公表しているCDアルバムの売上総数になりますが、2018年のCDアルバムの売り上げは2009年の約半分になっています。つまりCDが売れない時代と言われますが本当に売れていないんです。いくらAKBがミリオンを達成しようがやっぱりCDは売れない時代なんです。(AKBはシングルメインですが・・・)

 

でもそんなCDが売れない時代にCDをわざわざ買いに行く時代錯誤なことこそが音楽好きの醍醐味だと思うんです。その時本当に良いと思ったCDを買う行為。この行為はCDを買うためにわざわざ足を運ばないと絶対に得られる経験ではありません。

 

だからこそこれからも「CDが売れない時代にCDを買う者」としては、たとえ後悔したとしてもそれを肯定していき、タワーレコードを放浪したいと思います。

 

しかしできれば「いい音楽を取りこぼさずに拾っていきたい」という意思があるのも事実。ではこれを改善するためにどうしても提唱したい事があります。